ミャンマー|ヤンゴン|アウンサンマーケットでシルクのロンジーを値切る

ミャンマーで有名な買い物スポット、アウンサンマーケット。ヤンゴンに来たなら必ず一度は訪れたいスポットです。宝飾品、漆器、衣類、民芸品、骨董品、雑貨が売られていてお土産購入に最適。

食べ物は基本的に売られていません。女性1人ではどこへ行くのもちょっと不安な私ですが、無事行って帰ってきましたので、その時の感想をお伝えします。

日本語を話すミャンマー人に出会う

ホテルからタクシーでアウンサンマーケットに到着。タクシーではアウンサンマーケットの一言で通じます。まず、最初にざわついたのは、苦手なザ・観光地「外国人食い物にしてます!」という空気。

少し歩くと日本語を話すミャンマー人に何回か話しかけられました。よくある「コンニチハ!」だけではなく、ちゃんと日本語で会話できる様子。きっと客を紹介すればマージンをもらえるシステムなんでしょうね。なにしにミャンマーに来たの?から始まり、宝石やロンジ―探してるのではと聞かれました。

変な店に案内されて高額な商品を紹介され、断るために無駄な時間を食うのは嫌だったので、「買いたいものはない」、「ただ歩いているだけ」の一点張りであしらいました。会う人みんな、「郷に入れば郷に従え」って言ってきて、面白かったです。きっぱりとした態度で断れば、比較的簡単にあきらめてくれます。

後でネットで調べたら日本語をしゃべる少年に案内してもらい、値切ってもらって購入したら、ぼったくられたという声が多くありましたので、皆さんも出会ったらご注意を。

狭い、暗い、小汚い通路、しかしスリはいない

不安になったのが、通路が狭くて、かつ暗いこと。メインの真ん中の建物以外は、基本的にちょっと薄暗いし、狭いです。賑わってはいるので、危険な空気はありませんが、スリにあったりするのではないかと心配でした。狭い中で人がすれ違うので、リュックのチャックが開けられるくらいは予想していましたが、何も起きませんでした。

チャックが開けられたり、カバンが切られたりして困るような部分に、途上国で貴重品を入れてはいけません。私の場合、パスポートは服を脱がないと取れないよう腰に巻いてズボンと下着の間に入れて、貴重品はすべて背中と密着しているリュックのポケットに入れています。今回は、リュックが開けられるのかの実験的要素も含んでいたのですが、結果「安全である」ということが、よくわかりました。

5時間歩きまわってわかったアウンサンマーケット

マーケットのなかは、迷路のようになっています。まずはどんなものが売っているのか、すべてのお店を見てから、購入を考えるよう、ということで、うろうろし続けること5時間。朝に到着して、昼食は隣のきれいなデパートで日本料理を食べて、また戻ってマーケットでお買い物。

せっかく来たから何か買いたい、でも大してほしいものがないという困った状態。ロンジ―(ミャンマーの民族衣装のロングスカート)を買っても、別に着る機会なんてないだろうし、お土産と言っても空港のお菓子が無難だろうし。結局、布なら何かに使えるかなと思い、ロンジ―を作るための生地だけ買って、使い道は後で考えることにしました。

迷いながら歩き続けた5時間でわかったことは以下の通り。

  • 迷路のようで迷子にはなるが女性一人でも安全
  • 客引きがしつこくないので毅然たる態度で臨めば不快な思いはしない
  • ヒスイが名物らしく中国人はそちらに夢中
  • ロンジ―用の店も多く、布を買えばミシンでロンジ―にしてくれる
  • 値切れば空港よりは安い値段で同じものが買えました(帰国時調べ)
  • お土産用お菓子もスーパーより若干安い

シルクのロンジ―用の布を値切る

ロンジ―用の布を自分へのお土産にすると決めたので、品定め。相手も英語がカタコトなので、こちらもカタコトで「Only this, No longy」と言いながら、いくつか見ていきます。すると、日本の洋服屋さんのように、見ているものと似たデザインものを提案してくれます。家族経営のお店が多いのか、小学生くらいの女の子が私の接客係です。

私が気に入ったのは、日本では見ないシルクの布。着物の帯にしたり、カバンにしたり、マットにするのもありかなーなんて基準で選抜。生地に値段は基本的に書いていないので、向こうの言い値です。透明な袋に入っているシルクの布の値段を聞くと、「これはシルクだから安くできない!」と言われました。子ども相手だからと手加減はせず、交渉。

私:「私は旦那さんが厳しくてお金使ったら怒られちゃう、もうお金ない。でもこれすごく好きだから20000チャットなら買う」

子ども:「シルクじゃなきゃその値段で余裕で買えるのに」

私:「これが気に入ってるから、これじゃないなら買わない」

子ども:「親に電話で相談させて」

ということで、誰に電話していたのかはわかりませんが、10分くらい値切った結果、24000チャット(約2400円)が16000チャット(約1600円)になりました。どうせぼったくられているんでしょうけど、子どもからしつこく値切るのは少し気が引けました。どこからが演技で、どこからが本音なのか。まあ、お互い様ですが。日本人の1000円と、ミャンマー人の1000円の価値は全然違うので、ちょっと意地悪だったかなと、申し訳ない気持ちも抱えつつの帰宅。

なお、お土産にロンジ―(ミャンマーの民族衣装のロングスカート)がほしい方は、シルクでない布のロンジ―であれば、観光客価格だとしても1500円くらいで作ってもらえると思います。

最後に

アウンサンマーケットは観光地化していて高いしイマイチだというコメントがネットにたくさんありました。確かにそうかもしれません。

でも、東南アジアの途上国で「安全に」マーケットでのお買い物体験、という意味で私はとても楽しめました。実際、値切った経験があまりなかったので、値切り交渉はいい思い出になっています。最後に、マーケットで苦い思いをしないために私が心がけていたことをご紹介します。

  • 日本語を話せるミャンマー人は相手にしない
  • 現地通貨チャットしか使えない店で買う
  • 店員が外国人である自分に明らかに興味がなさそうな店を選ぶ

ちなみにそういった市場的なマーケットではなく、以下の写真のような大型ショッピングモールもちゃんとヤンゴンにはあります。観光でなければこちらで買い物ですね。

最後まで読んでくださりありがとうございました!!

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