2回の転職経験者(3社目)であり、人事であり、キャリアコンサルタントであり、DINKSの私が今回は人事担当者の視点で転職を語ります。
私の転職歴ですが、3社中2社が大企業、中小企業→大企業の転職も経験。大学はMARCHレベルです。超一流大学ではないので、東証一部の中でもトップ層の企業への転職は、転職成功した部類だと思っています。
そんな私が活用した、DINKSだからこそできる、面接対応をご紹介します!
DINKSとして子どもを持たないのは転職では、大きなメリットに
DINKSならではで、一番大きいのは女性が子どもを産まないことです。ちなみに男性でも使えます。
共働き時代のなか、女性は子育てするから採用しないなんて言いません。子どもを産みそうだから採用しないということも、絶対にありません。
でも、子どもを産めないのでその代わりに社会に貢献したい!仕事を頑張りたい!
という言葉は、理にかなっており、仕事頑張ってくれそうな印象を与えることができます。さらに、うっすら、転職してすぐに子育てで休みます、というリスクがないので、ホッとするというのも否めません。
男性でも使える!子どもを産まないアピールでDINKSメリットを享受
私も転職する際は子ども産めないブランドをフル活用していました。自己PRなどで大々的にいうわけではないですよ。
例えば、どんなキャリアを考えていますか?とか、弊社に入ってやってみたいことは何ですか?などで活用します。
「私は、子どもが産めないのですが、だからこそ将来はマネージャーになって、人を育てるという経験をしたいです。そして、たくさんの部下から信頼される上司になりたいです。」
と答えていました。ちなみに嘘ではなく、私の場合は本心です。
このフレーズはDINKSの男性も再利用可能です。子どもを持てないと言えば、やや同情を買いつつ、子育てがない分しっかり頑張ってくれそうと思ってもらえる可能性が高いです。
最近は男性も育休を取得する時代ですから、そのリスクもなさそうと思ってもらえるかもしれません。
上記の言葉だけでも、2つのアピールポイントが入っています。
女性限定のアピールポイントで申し訳ありません。男性も前述の通りメリットのあるアピールですが、女性は特に効果的ではないかと思います。
- 子ども産みそうな年齢かつ既婚ですが、子どもを産みませんアピールになる。転職してすぐに子どもを産むことが悪いことではないですが、採用する側としてすぐに産休育休がハッピーな状況とは言えないです。
- 若手中堅に不人気な、管理職になりたいというアピールになる。女性活躍推進が政府を中心に行われているので、少なくとも大企業は、管理職になりたい女性はぜひ欲しいです。
何度か面接で使いましたが、「子どもが産めない」と言って、病気ですか?とか、深堀してくることは、まともな会社ならありえません。問題になるリスクが高いからです。
なので、安心して使ってください。突っ込まれるような会社には、非常識なのでいかないほうがいいです。
デメリット:DINKSとして子どもを持たないではなく、持てないがベター
残念ながら、社会的に子どもを産まない・子どもを持ちたくない人は変わり者とされる可能性が高いです。これがデメリットだと思います。
そのため、悔しいかもしれませんが、子どもを産まないのではなく、産めない、と一言入れておくことにをおすすめせざるを得ません。
子どもを産まないアピールは加点ではあるが決め手ではない
子どもを産まないアピールは、自然な会話に潜り込ませる必要があります。そうでなければ、変です。深刻な顔はせず、まあそういう人生もありだと思ってるんで~と軽い感じで言うのが良いです。
また、ちょっと迷ったときに、うーっすら加点になるかもなぁ、というのがある程度です。効果抜群というものではありません。
でも、頑張ってくれそうとは思ってくれるはずです。
面接にこれを言えば正解はない
余談ですが、特に新卒ではテクニック的に、数字で成果を表しましょうみたいなのがあります。学生さんは鵜呑みにして、サークルのHPを作って〇%集客率向上しました、というアピールが多いです。
逆質問では、何を勉強したらいいのか、というのと、御社で活躍している人はどんな人ですか?が流行りのようです。
でも、この時、こういえば正解、というのは何もないんです。
それまでの会話の流れと、言っていることとの整合性が如何に合っているのか。正直に自分の言葉で伝えられているのかが大切です。
面接で小さなごまかしはやめましょう
新卒ではなく、経験者になると嘘とも言えないような小さなごまかしで躓くケースをよく見てきました。
こういう経験はありますか?という質問の小さな返しが、毒になります。
あ、ああ〇〇の経験はあります、とつい答えてしまいます。経験がないと落ちたらどうしようと思うからですね。
その時には深堀発生せず、会話の途中のなかで、さっきこういう経験もあるってことでしたが、〇〇の時はどうでした?とか、少し具体的な話に戻ることが多々あります。
そうしたときに、しどろもどろ。
できないなら、できないでいいんです。それは経験ありません。で、いいんです。
変な嘘をついてしまって、しどろもどろになると、他の発言も全部嘘に聞こえてしまいます。
盛ってしまったなら、すみません、ちょっと先ほど、できると言ってしまったんですが、こういう経験しかなくて・・・。と正直に言ったほうが、まだ印象が良いです。
転勤の話題は、本音は言わないほうがベター
私は夫と絶対に一緒に暮らしたいと思っています。そうでなければ、結婚した意味がないと思うくらいに。
不本意な転勤があれば、迷わず会社を辞めるでしょう。3社目なので転職は怖くないです。
でも、面接ではここは主張しないほうがいいです。さきほど、正解はないんですなんて言いましたが、ここは正解らしきものをご紹介します。
単身赴任でもいいと思っていますし、全国転勤は問題ないです。でもその時にならないとわからない。
が、嘘ではなく、本当でもない無難な回答です。
総合職なのに、いや、首都圏がいいんですけどね・・・だなんて言われると、何が起きるでしょうか。
リアルな採用担当者の気持ちをご紹介
ご存知の通り、採用担当者も会社員です。上司がいます。
上司に面接結果を報告しなくてはいけません。合格させるなら、特にこの人はこう言ってますと記録を提出するでしょう。
面接報告書に、上司に突っ込まれるとまずいことは、書きたくないのです。
「首都圏がいい」と言われてしまうと、首都圏希望としか書けません。すると、全国転勤だめなの?採用して大丈夫?なんて、突っ込まれてしまう。
「全国転勤もできると考えています。」と言ってくれさえすれば、転勤可とメモできます。
それでいいんです。だって、転勤できるかなんて、その時の家族の状況によってみんな変わるじゃないですか。
子育てしないDINKSだって、親の介護とか事情は出てくる可能性はあります。配偶者の仕事の状況やキャリアが変わったということだってあるでしょう。将来の保証なんてできなくて当たり前です。
ただし、これは転勤が多くて有名な会社じゃない場合に限ります。転勤が3,4年に1回以下を想定して書いています。転勤が頻繁な金融機関で転勤できませんは、致命的になるのでやめた方がいいでしょう。
御社が第一志望はある意味正解
「御社が第一志望です」というのは胡散臭いですが、第一志望群です系は、ある意味正解です。
「御社は第一希望ではなく二番目なんですが」と正直に言わないでくれ、が採用担当者の本音です。小さな会社は、この志望度を聞く本気度が違うかもしれないので、感覚が分かりません。
大企業であれば、少なくとも複数の上司報告に向けて、第一志望ではない様子、などとメモしなくてはいけません。他の面接官もいるので、聞いた以上は嘘は書けませんし、書きません。
にっこり頷きながら、せっかくココまでよかったのに・・・
と、心の中で思うことはあります。
そして、案の定、上司から第一志望じゃないのに何でとるの?なんて言われます。
もちろん、担当者が優秀であれば、ちゃんと説明して採用に進めることもできるでしょう。ただ、言わないほうが無難なこともあったりするのです。
DINKSを採用することは会社としてはメリットだらけ
再度お伝えしますが、DINKSだから採用されるなんてことはありません。へぇ~レベルの加点があるかもしれない程度です。
DINKSは育休、産休を取りません。男性の育休取得リスクもないです。
DINKSは家族手当の支給もいりません。
DINKSは各種保険料も扶養がないので会社負担が軽いです。
特に会社の負担になる手当の支給などは、大企業だと考えることもありません。
でも、小さな会社だと会社の負担する費用が気になるかもしれないので、メリットになると思いました。
DINKSであることは社会的には肩身の狭い思いをすることが多いですが、転職で損をすることはないはずです。
子なし共働きのメリットをいかして、いい転職活動ができますように!
最後まで読んでくださりありがとうございました!