ドイツへ語学留学してカナダ留学以上に英語力が身についた話

留学と言えば、英語圏を想像する人が多いでしょう。

アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、マルタなどが多くの方の留学先候補になります。私もカナダへ半年留学した経験があります。

もちろん英語圏への留学も意味はありました。でも、カナダへの半年留学よりもドイツの2か月留学の方が英語力が身につきました。その内容についてご紹介します。

英語圏に留学に来る人はどういう人か

英語圏には、冒頭に書いたように生きた英語力を身に着けようと考えた日本人がたくさんいます。

英語圏に語学留学しに来る人はどんな人でしょうか?

もちろん、英語ができない人です。英語ができない日本人、中国人、韓国人を中心とした外国人が集まっています。私がカナダで出会った友人の国籍を書き出してみます。

  • 中国
  • 韓国(多い)
  • ベトナム
  • トルコ

正直、本当に日本人と韓国人が多かったのもあり、ここはアジアなのか?という状況でした。

私は日本人を避けるために、カナダの中でもバンクーバーでもトロントでもない、マイナーな場所の大学付属の語学学校に留学したつもりでした。それでも、日本人はたくさんいました。カナダは10年以上前のことですが、4年前にマルタへ留学した時も、できるだけマイナーそうな場所を選びましたが、状況は変わらずたくさんの日本人。

英語圏への留学中に、日本人と出会うことは避けられません。そして日本語を聞いたり話したことを避けることは困難だと、実体験から私は考えます。

日本人と出会うのが悪いことか

留学先で日本人と出会うことや一緒に過ごすことが悪いことかというと、私はそうは思いません。

日本にいたら出会うことのできない、同じ〇〇留学という目的をもって同じ場所に集まった仲間なのですから、一定話も合うケースが案外多いでしょう。

また、英会話力が低い方の場合は、英語漬けを本当にやろうとしても、自分の言いたいことが伝えられず、ストレスで精神的にきついはずです。

ほどよく、精神的にも安全に留学するには、日本人とも一定過ごしつつ、海外を体験できる英語圏はオススメできると言えます。

ただ、残念ながら日本語に頼ることが多くはなり、振り返ってみれば7割以上日本語で過ごしたと思います。そのため、私の英語力はカナダではCEFERのA2からB1に伸びた程度だったような気がします。

非英語圏であれば日本人はめずらしい

私はドイツでGoethe Instituteという大手語学学校に入りました。それでも12月の1か月、日本人は私をともう一人だけでした。また、もう一人の子はドイツの大学に入るための勉強をしていたのでレベルが違いすぎて、関わる機会はありません。

ドイツの語学学校には、ドイツで働くためのいろんな国の人が集まります。私が出会ったのは次の国の人たちです。

  • イタリア
  • スペイン
  • ブラジル
  • サウジアラビア
  • シリア
  • リビア
  • ギリシャ
  • インド
  • スロベニア
  • アルゼンチン

私はカナダにいたときよりもいろんな国を知ることができました。日本人が少ないことの大きなメリットは、周囲も面白がってくれることです。日本ってどんな国?本当はこうなの?と聞く相手が、私しかいないのはありがたいことでした。友達もたくさんできて、充実した日々を過ごせました。

ドイツ語を学びに来る人はどういう人か

先ほど少し書いたとおり、ドイツ語を学び来る人は、移民・ドイツで働きたい欧州人・医者・音楽家でした。歴史と周囲の経済を見ればなんとなくわかることですよね。

みな人生観が豊かで面白かったです。

出稼ぎ的にドイツで働きたい、ドイツ語の先生になりたい、ドイツに住みたい、ドイツで学びたい、カナダのようにただ英語ができるようになりたい、ではない先の未来があるのです。

ドイツで英語を学ぶ毎日

そんな未来を夢見る彼らは当然、英語が話せます。というか、英語がないとコミュニケーションが取れません。なぜなら、ドイツ語を学びに来ているのですから。ドイツ語はできないわけです。

実際は、レベルの高いクラスの子はドイツ語でも会話できたと思いますが、寮でドイツ語を聞くことはありませんでした。私がドイツ語ガチ勢であれば、がっかりしたでしょう。でも、私はドイツという国を、欧州を味見したい気持ちが強かったので、むしろありがたい環境でした。

みんな、英語は第2外国語です。当たり前のように英語を話しますが、ドイツが誤って混ざってしまったり、母国語で話していたり、自由な環境で、間違っていたってかまいません。話してなんぼの世界。カナダとは全く違う状態です。

英語のアクセントも、英語の使いまわしもカナダとは異なり、新鮮でした。おそらく母国語でよく使う言葉の言いまわしで、それを英語っぽくして使っていたりします。こういった感覚的な外国人の英語の違いを知ることができたのも、勉強になりました。

カナダで出会ったアジアの友人たちも私に世界を教えてくれましたが、正直ヨーロッパの方が物理的に遠いし、私にとっては珍しい。聞きたいこと、話したいことばかりです。自然と会話は弾みます。相手も日本人は珍しいので、会話が尽きません。単語が分からなければ調べるまで待ってくれます。話せば話すほど、英語が伸びました。

英語さえできない私ではなくドイツができない私

一番大きかったのは、英語ができなくて勉強しに来ている私、ではなくなったということでした。

私はドイツ語ができなくて、ドイツ語を勉強しに行っていました。英語はできるとか、できないとかではなく、コミュニケーションツールなのです。ただ、会話するのに使うだけ。学びの対象ではありませんでした。

英語はツール、それを体験することになった出来事だと言えるでしょう。

なんとなく、ドイツ語は一番下のクラスで初心者だからできないの~で許されます。英語は話せるかどうかではなく、話せる前提で進むのです。

気づけば、「英語が話せない私」という存在は消えていて、「ドイツ語はできない私」になっていました。英語はコミュニケーションは取れますと言えるようになっていたのです。

ちなみに、ドイツ語については第2外国語で大学でやりましたが、「ゼロから外国語を現地で学ぶ」という体験がしたくて、一切勉強せずにA1という一番下のクラスからスタートしました。ゼロから外国語を学ぶ世界も面白かったです。

ドイツでヨーロッパの友達ができた

私が一番ドイツに留学してよかったと思うのは、ヨーロッパの友人ができたことです。10年近くたった今も連絡を取れる友人は3人しかいませんが、たった2か月で10年会話できる人ができたなら、コミュ力の低い私にしては十分すぎます。

イタリア・スペインの友人の家には泊めてもらったり、日本に来たときは一緒に京都や東京を観光しました。現地の友人の家に泊めてもらうというのは、文化も知れる・現地のリアルな家庭食が食べれる・観光しても現地語に困ることがないといいことずくし。

また、連絡をしっかり取りあう仲の友人は数えるほどですが、インスタやフェイスブックでつながっている各国の友人たちは、私に世界を教えてくれます。テレビを見ない私にとっては、彼らのSNSで情報を知って、youtubeでBBCを見る、ということもあります。

英語を学ぶなら、どこで学ぶのがいいか

英語だけを学びたいのであれば、私は今の時代はオンライン英会話で十分だと考えます。フィリピン人のオンライン英会話を受けましょう。本気なのであれば、それで十分です。

でも、留学でないと得られることは「英語学ぶこと」だけではありません。これまで書いたような、一生忘れられないような貴重な経験をして、人生を豊かにするきっかけをつかめるでしょう。どんな国の人と会いたいかで決めるのが良いと思います。

英語圏なら、その国の英語の特徴もありますしね。

アメリカは銃社会が怖い、アメリカ英語は日本で学ぶ発音なので聞き取りやすい。

カナダは銃がない代わりに、クスリが多い。カナダ英語は発音はアメリカ、表記はイギリス英語。イギリス英語ってこういう表記なんだ!という学びが得られました。発音はきれいと言われています。

オーストラリアとニュージーランドは大自然や観光が魅力的。日本と時差がないので、日本と連絡を取るのに苦労しません。英語の発音は、アクセントが強いと言われるだけあって、新婚旅行のニュージーランドで、現地の方の英語はうまく聞き取れませんでした。(私の能力の問題もある)

イギリスはヨーロッパを味わうならおすすめ。イギリス英語は好き嫌いが分かれるところ。TOEICで苦手分野になりやすいイギリス英語マスターになるチャンスかもしれません。ロンドンはちょっと治安的に怖い雰囲気があり私は苦手でした。

マルタは欧州の観光地として有名。上記の国より安価なので、安価に楽しく学びたい人には良いでしょう。イタリア的な雰囲気も強くてフレンドリーで好きでした。ちょっとアクセントもイタリアっぽい気がしました。系統としてはもちろんイギリス英語です。

フィリピンは行ったことがないのですが、オンライン英会話を受けた限りだと、上手な先生以外は、フィリピンなまりも結構ある印象でした。日本人と韓国人が多そうですが、マルタと比較してスパルタで厳しい教育が有名です。本気ならフィリピンもありかもしれません。

ちなみに、マルタに留学した時は日本人もいましたが、欧州人も多かったので国際色というか興味深さはカナダよりは勝っていました。トルコ、ブラジル、ドイツ(ここで!笑)、ポーランドなどの友人ができました。

私がマルタに留学した理由は、ちょっとした時間ができたのですが、長期で欧州を1人で旅しても楽しくないので、だったら留学して友達作ろうかなくらいの気持ちでした。実際、英語面の学びはもはやあまりありませんでしたが、払ったお金と同じ程度の経験はできたかなと思います。

まとめ

遊び留学マイスター(笑)の私としては、英語圏で半年・欧州で半年の留学が一番楽しいだろうなぁと思います。

私は就活を少しでも不利にならないようにしたくて、4年での卒業を絶対条件に、ちょこちょこ留学することになりました。具体的には、大学2年で半年、大学4年で3か月、日本を離れていました。

もし人生をやり直せるなら、高校の時にもっと英語を勉強して、交換留学をめざして英語圏またはフィンランドとか北欧・スイスに留学。そうしたら、全然違う人生が待っていたのでしょうね。

もし、あなたが今大学生なら、ぜひ留学に一歩踏み出してみて頂きたいです!最後まで読んでくださりありがとうございました。

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