共働きでの喧嘩原因のひとつに、家事分担があります。私も新婚時代に、何度も家事で喧嘩してきました。特に、子どもがいないDINKSは、お互いに自立した生活が大切です。一方で、共に暮らす意義として、適切な家事分担をしたいところですよね。
家庭は、仕事で言う会社の組織のようなもので、適切なマネジメントが必要です。それを家だからと言って怠ることなく、家庭も組織であると思って、仕事のように対応するとうまく進められるかもしれません。
- 当たり前を捨てて、夫婦の妥協点を見つける
- やってほしいことは的確に伝える
- 向き不向き、好き嫌いの二つから分担を決める
私たち夫婦のエピソードを踏まえ、適切な家事分担の考え方とやり方についてご紹介します。
エピソード:妥協点は生活の中で見つかっていく
家事分担の秘訣として、家事の分担前に、お互いの家事の妥協点を見つけることが大切です。
「女性のほうが細かい作業が得意」などという、旧時代的な固定観念は捨ててください。性別にかかわらず、几帳面な人、大雑把な人がいます。これまで育ってきた家庭環境によっても、当たり前の生活が異なります。お互いに当たり前だと思っている生活様式なので、否定しあっても仕方ありません。お互いの妥協点を探りあうことが、大切です。
ここからは実際の我々夫婦のエピソードをご紹介します。
夫は料理だけはできない、やりたくない
結婚前の夫の生活は、カップラーメンか、コンビニか、飲み会で食事をするという毎日を送っていました。健康志向の私からすると、信じられない生活です。妻である私は、コンビニ弁当さえも、塩分や添加物が気になり、半年に1回食べるかどうかでした。
他の家事はやるから!皿は洗うから、料理はできない。やってくれ。
私は料理するのは好きなので、問題はありません。
でも、私がすべての料理をするのが「妥協点」なのでしょうか?もし、私が体調崩したら?私が先立ったら?彼はまたダメな生活に戻るのか?健康志向な私と、健康に生きれそうだからと結婚した夫なのに・・・。
私は、夫に「料理は簡単である」と体験形式で教えることにしました。まずはエプロンを一緒に買って、台所に立つところからです。
味付けは、砂糖、しょうゆ、酒、みりん、この4つを同じ量だけ入れるだけで美味しくなるよ。ほら、おいしい!!簡単でしょ?
夫の「俺は料理ができない」は、子どもの時に親の手伝いをして、不器用なためにうまくできなかったことが刷り込まれてしまっていたようでした。ちゃんと計量して、調味料をいれるだけで、食べれる味になると理解してもらえば、そこからは早かったです。
計量という作業に理系の血が騒ぐ。(ワクワク)料理って案外簡単だね。
結果として、結婚後1年くらいで、簡単な料理は一人で作ってくれるようになりました。私が体調不良の時はおかゆをもってきてくれるようにもなって、うれしいです。最近はYoutubeの料理チャンネルを見て、鳥ハム作ってみようかなとか、意欲的に料理に取り組んでいる様子。
料理に関しては、塩気については最小限にすることを最初に意識付けしただけで、あとは細かいことを言わないように心がけています。気になる場合は、一緒に作って「こうやったらもっと細かく切れるよ」などと教えてみるようにしています。
一生一緒に過ごす夫婦なのですから、できないことをただ補いあうだけではなく、お互いが成長のきっかけになるような関係だといいですよね。
洗濯物がたまる苦痛を解消したい
夫も私も、几帳面な方ではありません。夫は基本的に何でもよいのですが、臭いのだけは嫌。私は衛生的にきれいであることは気にしますが、見た目はどうでもいい。
2人とも仕事が忙しく、家事が回らないことが増えつつあったある日、話し合いで家事の詳細を語り合いました。
テーマは、「面倒な家事を減らして、効率的に暮らすにはどうすべきか」です。
洗濯物関係が2人に増えてからしんどすぎる。どうしよう?
下着ってさ、着ればしわも伸びるし、たたむ必要なくない?
それはあり。
下着系は畳まない。これが我々の当たり前になりました。これは、育ちのカルチャー的なものではありません。私の実家でも、夫の実家でも、当然のよう母たちが綺麗に家事をしており、洗濯物はたたまれています。でも、私たちは畳まない。
これも我々が生活するうえで、心地よい妥協点を見つけた瞬間でした。洗濯物がしわしわなんて信じられない!!という人もいると思います。心地よさは人によるのです。
仕事のように「やってほしいことは的確に」伝える
新婚時代のエピソードとして、苦い思い出がひとつ。伝え方の問題と、価値観の問題のダブルトラブルです。
料理を私が作ったときのお皿洗いは、夫の当番でした。
ねえ、お皿洗ってくれる?
皿洗いをお願いすると、夫は皿を洗ってくれました。不思議なことに、シンクの横に置いているコップは洗いません。シンクや台所がびしょびしょでも、お構いなし。彼の眼には「皿たち」しか見えず、シンクはゴミ箱とでも思っているようです。
やってもらっている立場なので、言葉にはしませんでしたが、私は思いました。
え、シンクはきれいにしておくものだよね?え、シンクの外のコップ、まだ洗ってないよね?
私にとってシンクは、「当然」清潔にしておくべき場所です。なぜなら、料理中に野菜が落ちたりするからです。シンクの外に置いてあるコップも「どう見ても」洗い物だろうと思うのです。家事をしたくないアピールなのかとさえ思いました。これが、私の「勝手な」当たり前だったのでした。
もやっとする日々が続く中で、私は気が付きました。夫はAIで、私はコマンダーなのだと。夫が悪いのではなく、正しくプログラミングできなかった私が悪いのだ。言い方が不適切かもしれませんが、これは私と夫の立場を逆にしても同じです。
配偶者にお願いをして「なんでこんなこともできないんだ?」と思ったことがあるみなさん。あなたの「当然」、「当たり前」を正しく配偶者に伝えられていましたか?
当たり前の言語化が重要
新婚夫婦は、お互いの当たり前がわかりません。言葉で表さないと、何も伝わらないのです。最初はイライラすることもあるかもしれません。でも、夫が、妻が、あなた基準の「ちゃんと」できないから、自分がやるを繰り返していると、お互いの妥協点が定まりません。
相手は「こんなこともできない奴だから」という負の気持ちだけが積み重なってしまいます。愛する配偶者のためにも最初はよく話し合いながら、時には喧嘩もしながら、家事の基準を合わせていくことは、とても大切です。
最初に家事をお願いするときは、具体的に、理由も含めて説明するようにしましょう。タイミングは、家事をやってくれた直後に言うと「じゃあもうやらないから、自分でやってよ」となるので、時間を置いて別の機会を作った方がいいでしょう。
DINKSは家事の向き・不向きで分担しよう
ここからは分担の考え方をご紹介します。まずは向き不向きで考えるやり方です。男女で生物的に体格差や体力差があります。その差を考慮するのは必要でしょう。
風呂掃除の家事分担は夫
体重が40キロもない私が風呂をこするより、70キロの夫が風呂をこすった方が綺麗になります。
体重をかけたときの重みが違うので、大変さもきれいになり具合も、そのスピードが変わるでしょう。4私だと5回こすらないと取れない汚れも、夫なら一拭き。
細かい部分の家事分担は妻
男性が太かったり、手が大きい男性ではやりにくい作業は女性向きと考えます。例えばスキマ掃除などの細かい部分のクリーニングなどです。
そもそも細かいことに私のほうが気が付きやすいというのもあって、細かい部分の掃除は私がしています。
DINKSは家事の好き・嫌いで分担しよう
家事はやりたくないもの。だったとしても、好き嫌いがあったりするものです。
洗濯物干しは夫へ分担
私は洗濯物干しが大嫌いです。みんな嫌いだと思っていました。腕をずっと上げていなくてはいけないので、疲れるじゃないですか。
でも、夫はそうでもないらしいです。
掃除機かけは妻へ分担
夫は掃除機をかけるのが大嫌いです。
掃除機を出したりするところから、全てが面倒くさいらしいです。
私は掃除機かけは嫌いではありません。
一度夫婦で話し合ってみる価値あり
なんとなく家事が分担されていたとき、私は、夫が洗濯物干しをやってくれていて申し訳ないなと思ってたんです。
私にとって嫌いな家事だった洗濯物干し。でも、夫にとっては、嫌いではないからやっていたのです。
こういうこともあるので、ぜひ家事の好き嫌いは確認しあってみるといいですよ。
DINKSは忙しくない方が家事をする?
共働きだと、どうしても、忙しくない方が家事を担わなくてはならないこともあります。
我が家の場合は、私が残業が多く22時の深夜残業直前まで仕事をすることがほとんど。一方の夫は、19時ごろには仕事が終わるので、徐々に夫が家事をすることが自然に増えていきました。
その結果どうなるか。夫が爆発しました。
正直、日々やってもらっていると、やらなくてもいいかなという甘えが出てしまったのもありました。頼り切るのは良くないなと反省。
感謝の気持ちはあったのですが、感謝の気持ちを伝える回数も徐々に減ってしまっていました。爆発することでも夫が途中で教えてくれてよかったです。
とはいっても、お互い特別忙しい期間はあるものなので、支えあっていきたいものです。
コミュニケーションを取って良いバランスの家事分担を夫婦で決めよう
忙しい期間をどう乗り切るのか、夫婦で期間を決めて、この月は妻が・夫が重点的に家事をしましょうということすることになりました。
皆さんも夫婦での意思疎通を怠らず、コミュニケーションを取りながら家事分担してみてください。
忙しいDINKSにおすすめのずぼらテクニックを以下でご紹介していますので、こちらも見てください!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!